弾に当らない伝説の日本兵「神戸のべっさん」が、第二次大戦中のビルマで、慰安婦に恋をした……
映像作家・水車誠太郎は祖父・勘助の死後、遺品の中に一冊の戦記を発見する。その冒頭に祖父が慰安婦・夏子を死に至らしめたとの告白があり衝撃を受ける。時を同じくして米国留学中の娘が差別的扱いを受け、その原因が日韓問題にあることを知る。祖父の為、娘の為、誠太郎は奔走。しかしその途上で何者かの見えざる手で妨害に遭い、歴史の闇に飲み込まれて行く。
ビルマ・イラワジ河でぷつりと切れた運命の糸が、75年後に再び結ばれる。日韓問題の謎にフィクションで迫る感動の長編。