STORY
エヴァ・グレイス、21歳。盲目の暗殺魔術師。
9歳のある日、理由もなく光を失った彼女は、献身的に愛情を注いでくれていた両親のもとで、原因不明の闇が襲う。孤独が深く心を蝕んでいった。
16歳、家出を決意。 以来、斡旋所で闇討ちや魔物や猛獣を狩る仕事を請けながら、街や村を転々とする旅暮らしを送ってきた。
そんなある街で、彼女は「時を旅する列車」の噂を耳にする。 "時詠み師"と呼ばれる老人に導かれ、自らにも"時詠みの力"が宿っていることを知ったエヴァは、満月前夜、目の前に現れた「時空鉄道駅」に足を踏み入れる。
行き先は、100年前の世界。
そこで出会った戦士タキ、司祭フレイヤとともに、エヴァは自らの失明の謎を追う旅を始める。過去と現在を行き来する調査の中で、彼女の出生にまつわる思いがけない事実が、少しずつ明らかになっていく――。
THEME
『未知』に手を伸ばすことと、『未來』に手を伸ばすこと。 その違いがわかるか? ――同じだ。
知ろうとすることは、罪なのか。 変えようとすることは、赦されないのか。
本作が問いかけるのは、知識と運命に手を伸ばした者に下される、静かで重い代償の物語。
CHARACTERS
エヴァ・グレイス(エヴァ・ラウフェイ) 盲目のアサシンメイジ。ロッドレイピアを杖代わりに歩く。"時詠み"の力を持つ。
タキ・グラヴェル 豪胆な戦士風の男。エヴァたちと意気投合し、旅の仲間となる。
フレイヤ・タデウス 司祭の女性。冷静な観察眼で、調査の場面で力を発揮する。
ヘレル 創世の地で三人を待ち受ける、堕天使。「神は間違っている、抗え」と囁く。
Another Story
本編後日譚として、タキとフレイヤ、その後の人生を描いた短編を収録。 出会いから結婚、子、孫、そして老い――静かに重ねられる歳月の果てに、三人の物語は再びひとつに繋がる。
ART
水彩のにじみと光を活かした、幻想的かつ重厚なビジュアル。 時空駅、戦闘、創世の楽園――各シーンの密度と一貫した世界観が、物語に没入感を与える。
時を越える「時空列車」だけが、三人の旅の行方を知っていた。
